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モバHO!の屍を乗り越えていけるか、NOTTV
カテゴリー: モバイル
「通信」ではなく「放送」であるため、6万人同時視聴可能、ライヴやイベント等での生放送&視聴者参加型コンテンツが可能などの特徴があると。
ただ実際ネットユーザーの反応はかなり冷ややかですし、私もやはり失敗するのではないかなという気がしています。
専用端末が必要で月額420円の有料コンテンツというあたりで、5年もたずに散っていったモバHO!先輩の姿が思い浮かぶわけですが、私なりにもう少し違った観点からも考えてみたいと想います。
それはユーザーサイドのライフスタイルというか、動画コンテンツにどう触れているかという部分です。
ぶっちゃけそんなにスマートフォン(ガラケー)でじっくり動画観ますか? ということですね。
観ると言ってもいろいろな見方があるわけで、NOTTVが提供するスタイルで動画視聴されますか?ってことです。
NOTTVは放送なのでTVと同じ感覚で番組編成やコンテンツが企画されているように思います。
これはガラケーでワンセグを観るのと同じ発想です。つまり放送時間が決まっていて、TV同様の番組尺で構成されているということです。
ではこの5年間、ワンセグが人々に普及したかというとそれほどでもないと思います。もちろんスポーツ中継を観たりニュースを帰宅途中の電車内で観てるなんて人もいると思いますか、このような層は非常にニッチな層で普及しているとは言いがたいです。
私がワンセグあって唯一ヨカッタと思ったのはWBCの決勝戦を仕事中に観れたことw
でもそれくらい・・・自宅では電波入らないしそれ以前にTV観るしw
私もワンセグ、サンセグが(コンテンツ制作者サイドとして)これから来るぞ!ってな時(多分7-8年前頃)にBML(Broadcast Markup Language)を勉強して様々なカンファレンスで盛り上がったのを覚えてますが、現状全く普及の兆しがありませんw
まあいろんな問題があったのですが、そもそもワンセグではビジネスモデルが築けなかったんですね。
・端末を手に持つスタイルで長時間視聴はしんどい
・意外と電波の入りが悪くてワンセグが映らないことが多い
・アウトドアだとバッテリーの消費が厳しい
・オリジナルコンテンツがほとんどなく魅力に乏しい
この辺がユーザーベースでのイマイチ普及しない理由かなとも思いますし、当初TV局やラジオ局、代理店あたりが期待したビジネスモデルは全く機能しないままでした。
同じ時期に逆にBS/CSのノリで専用端末&月額有料モデルで頑張ったモバHO!も全くユーザーを集められないまま消えていきました。日テレ、TBS、アニマックス、競馬のGREENチャンネルと言った動画コンテンツ、FMラジオ系の音楽チャンネル、テレモ系データ放送などそれなりに魅力的なコンテンツがあれど爆死しました。
まあわざわざ専用端末買って月額払うほどモバイルで観る必要がなかったんですね。
結局TV視聴をモバイル端末に置き換えても成功しないんだろうと思います。
私自身は「モバイル端末で放送時間が決まっている番組の需要はそんなに多く無い」と思っていますし、「時間の取り合いがますます激化している」と感じています。
あまり根拠がない感覚なので、何故?と言われてもそんな気がする・・としか答えられないのですが。
1点目は電波とバッテリーを気にしながら外で観ないといけないライブ番組が、一般ユーザーベースでどれだけいるのだろうという点です。
ちょっとした動画をモバイル端末で観れることの需要は凄くあると思うのですが、これが数十分規模の放送日時の決まったライブ放送となると途端に需要が少なくなるというのが私の意見です。
BeeTVがサービス開始から3年で200万人を突破し、このままいけば年100万人ペースで増えているのでそういう時代背景からもNOTTVはアリと見る向きもありますが、ここがまさに上記した部分です。
BeeTVはデータ配信によるオンデマンド型コンテンツです。好きな時に見るDVDレンタルと同じスタイルです。
ケータイで見る前提なので1話7-8分で構成するなど徹底的にケータイ視聴に最適化しています。
その上でお金をかけたオリジナルコンテンツを豊富に用意したことで200万人を達成、当初の事業計画での5年で350万人もこのままいけば達成できるのでしょう。
またBeeTVも同じドコモ縛りですが、利用可能端末が多いためBeeTVのために機種変更する必要がほとんどありません。ここもNOTTVと大きく異なります。
一方でNOTTVが目指すのはここ10年で死屍累々の放送コンテンツです。
ドコモ端末には有無を言わさずNOTTVアプリが実装されて、3年くらい立てば端末問題は解消されるかも知れません。そこまで事業がもてばの話ですが・・
GIGAZINE
■絶対にパンクしないスマートフォン向け放送局「NOTTV」開局、対応機種も3月から登場
にて、
また昔と違って今は「ニコニコ生放送」と言った魅力的な生番組コンテンツがあります。これが2点目。
例えば週末夜のアニメ放送枠と言ったツボを抑えた編成も、同じ時間帯にニコ生にもっと魅力的なコンテンツをぶつけられたらアニメファンを獲得できません。
DVD発売されるアニメ本編の再放送や遅れ放送を並べたところで、ニコ生でしか見られない声優陣の特別番組を同時間にぶつけられたら勝てません。
ニッチやコアな層に対する時間の奪い合いは放送局でなくともできるため、ますますここは厳しくなってきます。
しかもNOTTVは放送番組を録画したり、HDMIケーブルやDLNAでTVに番組を映したりができないので、常に専用端末(スマホ)で観るしかないわけです。この辺は2012年夏以降に出てくる新端末で解消されるかもですが。
結局専用端末を買ってまで、しかも月額420円払うのであればどれだけ価値あるコンテンツが揃うかにかかってきますし、放送時間の占有競争でも勝たねばなりません。バッテリー性能や本体重量の問題も考えると、一般ユーザーの価値観やライフスタイルを変えられるほどの価値や驚きを与えてないと思います。
月額で420円も取る以上、番組内でCMだらけってのもバッテリーのもちが悪い現状スマホだとクレームが出るでしょう。100万人でも月額売上4億弱なので、インフラ投資やコンテンツ制作がどれだけできるかの課題もありそうです。結局既存のTVとそう変わらないものしか用意できそうにないなあと言う気がしています。
だとすればワンセグやモバHO!と同じ道を進むしかないのだろうなあと。
ぶっちゃけそんなにスマートフォン(ガラケー)でじっくり動画観ますか? ということですね。
観ると言ってもいろいろな見方があるわけで、NOTTVが提供するスタイルで動画視聴されますか?ってことです。
NOTTVは放送なのでTVと同じ感覚で番組編成やコンテンツが企画されているように思います。
これはガラケーでワンセグを観るのと同じ発想です。つまり放送時間が決まっていて、TV同様の番組尺で構成されているということです。
ではこの5年間、ワンセグが人々に普及したかというとそれほどでもないと思います。もちろんスポーツ中継を観たりニュースを帰宅途中の電車内で観てるなんて人もいると思いますか、このような層は非常にニッチな層で普及しているとは言いがたいです。
私がワンセグあって唯一ヨカッタと思ったのはWBCの決勝戦を仕事中に観れたことw
でもそれくらい・・・自宅では電波入らないしそれ以前にTV観るしw
私もワンセグ、サンセグが(コンテンツ制作者サイドとして)これから来るぞ!ってな時(多分7-8年前頃)にBML(Broadcast Markup Language)を勉強して様々なカンファレンスで盛り上がったのを覚えてますが、現状全く普及の兆しがありませんw
まあいろんな問題があったのですが、そもそもワンセグではビジネスモデルが築けなかったんですね。
・端末を手に持つスタイルで長時間視聴はしんどい
・意外と電波の入りが悪くてワンセグが映らないことが多い
・アウトドアだとバッテリーの消費が厳しい
・オリジナルコンテンツがほとんどなく魅力に乏しい
この辺がユーザーベースでのイマイチ普及しない理由かなとも思いますし、当初TV局やラジオ局、代理店あたりが期待したビジネスモデルは全く機能しないままでした。
同じ時期に逆にBS/CSのノリで専用端末&月額有料モデルで頑張ったモバHO!も全くユーザーを集められないまま消えていきました。日テレ、TBS、アニマックス、競馬のGREENチャンネルと言った動画コンテンツ、FMラジオ系の音楽チャンネル、テレモ系データ放送などそれなりに魅力的なコンテンツがあれど爆死しました。
まあわざわざ専用端末買って月額払うほどモバイルで観る必要がなかったんですね。
結局TV視聴をモバイル端末に置き換えても成功しないんだろうと思います。
私自身は「モバイル端末で放送時間が決まっている番組の需要はそんなに多く無い」と思っていますし、「時間の取り合いがますます激化している」と感じています。
あまり根拠がない感覚なので、何故?と言われてもそんな気がする・・としか答えられないのですが。
1点目は電波とバッテリーを気にしながら外で観ないといけないライブ番組が、一般ユーザーベースでどれだけいるのだろうという点です。
ちょっとした動画をモバイル端末で観れることの需要は凄くあると思うのですが、これが数十分規模の放送日時の決まったライブ放送となると途端に需要が少なくなるというのが私の意見です。
BeeTVがサービス開始から3年で200万人を突破し、このままいけば年100万人ペースで増えているのでそういう時代背景からもNOTTVはアリと見る向きもありますが、ここがまさに上記した部分です。
BeeTVはデータ配信によるオンデマンド型コンテンツです。好きな時に見るDVDレンタルと同じスタイルです。
ケータイで見る前提なので1話7-8分で構成するなど徹底的にケータイ視聴に最適化しています。
その上でお金をかけたオリジナルコンテンツを豊富に用意したことで200万人を達成、当初の事業計画での5年で350万人もこのままいけば達成できるのでしょう。
またBeeTVも同じドコモ縛りですが、利用可能端末が多いためBeeTVのために機種変更する必要がほとんどありません。ここもNOTTVと大きく異なります。
一方でNOTTVが目指すのはここ10年で死屍累々の放送コンテンツです。
ドコモ端末には有無を言わさずNOTTVアプリが実装されて、3年くらい立てば端末問題は解消されるかも知れません。そこまで事業がもてばの話ですが・・
GIGAZINE
■絶対にパンクしないスマートフォン向け放送局「NOTTV」開局、対応機種も3月から登場
にて、
と言っているように、ライヴコンテンツに傾倒しているようです。小牧:
当初想定していた帯域の使い方としては、蓄積型の割合が大きかった。しかし、スマートフォンがこれだけ普及していくと、強みはやはりライブ、リアルタイムが有効であろうということで、多くの帯域をリアルタイムで使うことになって、残る蓄積型に使える帯域が狭くなった。帯域が狭くなると、1つのコンテンツを送るのに時間が掛かる。そのため、比較的スモールスタートになっている。帯域は13セグメントの中で自由に替えることができるので、今後はリアルタイムの反応、蓄積の反応を参考にして、一番いい形の帯域の使い方にしていきたいと思っている。
また昔と違って今は「ニコニコ生放送」と言った魅力的な生番組コンテンツがあります。これが2点目。
例えば週末夜のアニメ放送枠と言ったツボを抑えた編成も、同じ時間帯にニコ生にもっと魅力的なコンテンツをぶつけられたらアニメファンを獲得できません。
DVD発売されるアニメ本編の再放送や遅れ放送を並べたところで、ニコ生でしか見られない声優陣の特別番組を同時間にぶつけられたら勝てません。
ニッチやコアな層に対する時間の奪い合いは放送局でなくともできるため、ますますここは厳しくなってきます。
しかもNOTTVは放送番組を録画したり、HDMIケーブルやDLNAでTVに番組を映したりができないので、常に専用端末(スマホ)で観るしかないわけです。この辺は2012年夏以降に出てくる新端末で解消されるかもですが。
結局専用端末を買ってまで、しかも月額420円払うのであればどれだけ価値あるコンテンツが揃うかにかかってきますし、放送時間の占有競争でも勝たねばなりません。バッテリー性能や本体重量の問題も考えると、一般ユーザーの価値観やライフスタイルを変えられるほどの価値や驚きを与えてないと思います。
月額で420円も取る以上、番組内でCMだらけってのもバッテリーのもちが悪い現状スマホだとクレームが出るでしょう。100万人でも月額売上4億弱なので、インフラ投資やコンテンツ制作がどれだけできるかの課題もありそうです。結局既存のTVとそう変わらないものしか用意できそうにないなあと言う気がしています。
だとすればワンセグやモバHO!と同じ道を進むしかないのだろうなあと。
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2012/02/19(日) 17:42 | trackback(0) |
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